省エネ基準の動向

TEC値とは

省エネのポイント

省エネ技術の具体例

最新機種はこんなに省エネ!

登場人物紹介

太郎君

入社3年目の若手。最近部署の経費削減活動のリーダーに任命されましたが、 良いアイデアが思いつかず困っています。

花子さん

太郎君の3年先輩で教育係。複合機やプリンターの会社との取引を担当しているので 複合機やプリンターの技術に詳しいです。

「花子さん、部長からこの職場の経費削減活動のリーダーに任命されてしまいました。でもどうやったら経費を削減できるかなんて、僕全然思いつきません」

「それは難しいわね。でも太郎君、私も協力するから一緒に頑張りましょう。そういえば、この前私が担当するA社の人からこんなチラシをもらったわ」

10年前に比べて、消費電力量が約80%も削減!
エネルギー効率向上への努力が、成果を上げています。

注1) 消費電力量のデータは国際エネルギースタープログラムに適合・登録されているプリンター、複合機のTEC値(カラー・モノクロ)を平均
TEC(Typical Electricity Consumption, 通称テック)
1週間の消費電力量を表す数値。米国の環境保護局(EPA)が定めた計測方法に従い、プリント出力する枚数速度ごとに、一週間でプリントする枚数を決めて、その際に使用される電力量で省エネ性能を比較する単位

「フムフム、複合機やプリンターの消費電力が約80%も削減…?電気料金がお得…?花子さん、これ良いじゃないですか!10年前に比べて年間で約12,700円もお得って書いてありますよ!よし、じゃあ早速うちのオフィスにある複合機やプリンターを入れ替えましょう!」

「ちょ、ちょっと待って太郎君!このチラシの情報を鵜呑みにしないで、まずは一つずつ情報を検証していかないとダメよ」

「え…でも僕、複合機やプリンターのことなんて全然わかりませんよ」

「それは私が教えてあげるわ。まず、このグラフは複合機やプリンターがこの10年でどれくらい省エネが進んだのかを表しているみたいね。太郎君は今の複合機やプリンターがどのくらい電気を使うのか、知ってる?」

「全然想像もつかないなあ。結構サイズも大きいし、きっとかなり電気を使ってるんじゃないですか?」

「そう、ひと昔前までは『オフィスで電力消費の大きいのはパソコンや複写機』と言われていたのよ。そうした認識は現在でも広く残っているのが残念なところね」

「というと、現在はそうではないということですか?」

「その通り。試しに、オフィスを照らしている一般的な蛍光灯と較べてみましょう」

「まず蛍光灯がどの程度電気を使っているのか、一般的な40Wの蛍光灯で計算してみましょう。週休二日制のオフィスで1日10時間使うとすると、一週間で、2,000Wh(=2kWh)使う計算になるわね」

「1kWh当たりの電気代は約27円とすると、蛍光灯1本に一週間で54円、年間で2,808円の電気代を蛍光灯に使っている計算になりますね」

「蛍光灯は分かりましたが、複合機やプリンターはどうなるのでしたっけ?」

「忘れるところだったわ。複合機やプリンターの場合、消費電力は製品のTEC(Typical Electricity Consumption:通称テック)の値を参照すると良いのよ。TECとは、米国の環境保護局(EPA)が定めた計測方法に従い、プリント出力する枚数速度ごとに、一週間でプリントする枚数を決めて、その際に使用される電力量で省エネ性能を比較する単位ね。今日ではほぼ全世界で使われているわ。TECの値は『国際エネルギースタープログラム』のページから参照できるのよ」

「うーん、よくまだ分かりません。例えばこのA社の複合機は、TECの値が1.9となっていますが、これはどう考えれば良いのですか?」

「そうね、このA社のモノクロ40枚の複合機の場合、毎週576枚を印刷する際の『テンモード燃費』に相当する電力消費を、TEC値の測定方法で表した結果、TECの値は1.9になるわ。これは規定枚数を印刷する際に、1週間で1.9kWhの電力を使います、ということよ。年間ではおよそ2,668円ね」

「それっぽっち!もっと電気を使っているのかと思っていました。TECの値を見れば複合機やプリンターの省エネ性能が分かるということですね」

「そう。先ほど計算した通り、蛍光灯の年間の電気代は2,668円だったので、A社の複合機の方が電気代は安いのね。もちろん製品の種類や使い方にもよりますが、複合機やプリンターは大きさに比べて消費電力は非常に小さい、ということが言えるわね」

「複合機やプリンターと蛍光灯が同じくらいの電力しか使わないとは驚きです」

「そう、今の複合機やプリンターはとっても省エネなの。でも、昔の複合機やプリンターはこんなに省エネじゃなかったわ。最初のグラフを見てみて。これは日本の複合機・プリンター業界の製品のTECの平均値をグラフ化したものなの。10年前からがTECがどのように変化してきたか分かると思うわ」

10年前の複合機

消費電力量:11kWh/週年間の電気代 :15,444円

最新の複合機

消費電力量:1.9kWh/週年間の電気代 :2,668円

入れ替えると、年間12,776円お得

「あれ、10年前はもっとTECが高かったんですね。カラー機だとTECは11ですね。それに対して最新はTECが1.9だから、電力消費が約80%も減ったことになりますね。すごい!」

「そう、この10年間で複合機やプリンターの省エネ技術が大幅に進歩したのよ。10年前の複合機から最新の複合機に入れ替えると、年間12,776 円の電気代の削減が見込めることになるわね」

「そうか!だからこのポスターでは年間約12,700円の電気代がお得って書いてあるんですね」

「そうね。省エネ性能の高い製品を選ぶことで賢く電気代を節約していきたいわね。次はどんな技術が複合機やプリンターに使われているのか、詳しく教えてあげるわね」

つづく

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