省エネ基準の動向
オフィスにおけるプリンター・複合機の消費電力割合
電力消費量が多いとおもわれがちなプリンター・複合機ですが、実はオフィス全体の消費電力の0.5%しか使用されていません。その中で、各メーカーはさらなるエネルギー消費の効率化や削減に取り組み、確実な成果をだしています。
省エネ基準の動向国内外で制定されるエネルギー効率に関する基準値の測定基準として、米国EPA が制定するENERGY STAR 基準が2007 年にTEC (Typical Electricity Consumption, 通称テック) を導入。その後、日本における国際エネルギースタープログラムが基準改訂を行い、さらに日本の省エネ法、ドイツのブルーエンジェルに波及していきました。各メーカーでは、基準値をクリアしつつ、機器の機能向上も実現してきました。
2019年にはENERGY STAR 基準で大きな変更がありました。TEC 計算プロセスにおいて、従来は紙使用量が製品速度の2乗で増加することを想定していましたが、実際には想定ほど増加せずに実体と乖離していることが指摘されました。そこで、TEC 計算式が変更され、TEC 値の表示は従来より小さく表示されることになりました。(Ver.3.0)
2021年には、ENERGY STAR 基準のうち業務用画像機器(Professional Imaging Product)用の基準が効率基準に変更されました。TEC 基準は主にオフィスでのプリンターや複合機の使用を想定して決められていますが、この新しい基準では近年増加中の業務用画像機器に対応しました。(Ver3.2)
業務用画像機器とは商業印刷や企業内印刷に用いられるデジタル印刷機
成果物の例)カタログや小冊子、社内資料等