省エネの主要3ポイント

複合機の省エネってどうやって実現できたの?

各メーカーが独自に取り組む様々な技術革新によって、現在の省エネルギーが実現しています。
代表的なポイントを3つご紹介しましょう。

  1. 1定着器の改良(薄型のローラーを採用)
    一般的に複合機では、紙に付着したトナーを定着ローラーで温めて融かし定着させます。
    この時、定着ローラーをヒーターで温める必要があります。近年では使用されるローラーを薄く改良する(下図)など、各社さまざまな方法により定着器を早くかつ効率的に温めることができます。よって、ウォームアップ時間の短縮が可能となりました。また、複合機自体のダウンサイジングも省エネに貢献しています。
  2. 2低温定着トナーの採用(低い温度でトナーが定着)
    定着ローラーで温めてトナーを定着させるわけですが、近年のトナーは、以前にくらべてより低い温度で融けて定着するように改良されています。よって、印刷時の電力削減が可能となっています。
  3. 3スリープ電力の削減(OFF状態からすぐに起動が可能)
    従来、複合機を使用してから、しばらく経過した後の使用がスムーズなように、利用していない間も複合機の定着機を温めておく必要がありました。近年の複合機は、定着機を使う直前に必要な温度まですぐに温めることができるようになりました。このため、スリープ状態では定着機の電力を切ることができるようになったため、消費電力量が著しく低減したのです。
    常に通電してお湯を温めている必要がある電気(保温)ポットと、スイッチを入れるとすぐにお湯をわかすことができる電気ケトルの違いに似ていますね。

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